アートクレイシルバー・銀粘土基礎知識
銀粘土って?
銀粘土にはメーカーが2社あります。
相田化学工業のアートクレイシルバー
三菱マテリアルPMCです。
当教室では基本的に、
アートクレイシルバー650シリーズを使用しております。
粘土タイプ/ペーストタイプ/シリンジタイプ
という状態の異なるものを合わせ使用していきます。
粘土状態で成形し、専用の電気炉で焼成し、金属化したものを成形とともに研磨し光沢を出していきます。
「銀粘土だから磨けない」と思っている方もいらっしゃるようですが、他のシルバー製品と同等の光沢を求めることも可能です。
彫金やロストワックスとは違った制作の感覚をお楽しみいただけます。
石を一緒に焼きこんだり、他の金属と合わせて見たりアクセサリーに限らず雑貨小物の制作も可能です。
粘土の自由さを生かしたものからしっかり成形したものまで、特徴をつかんでいただければ多くのバリエーションが展開できます。
ご自分の手で自分の形を作り出していきましょう。
アートクレイシルバーの基礎知識
アートクレイシルバーのタイプ | 使用方法 |
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アートクレイシルバー650 粘土 |
粘土タイプは他の色々な粘土と同様に、細長くのばしたり、薄くのばしたり、丸めたり というような加工により、造形していきます。 乾燥で水分がなくなり、焼成で結合材が消失し金属になります。 そのため収縮しますが、手で触って着いた指紋までもそのまま金属になります。 乾燥後は、彫金で使用する特殊な工具(たがね)等を使用しなくても、カッターや彫刻刀で模様などの彫りをすることもできます。さらにヤスリ、紙ヤスリなどの使用が可能です。 650粘土タイプには「スロードライ」という種類もあります。 粘土状態での作業工程が多い時、乾燥の遅い特徴が便利です。 さらに、もう一つの特徴である弾力の強さがとても細く長いひも状を作る時など切れにくく便利です。 また、焼成後の作品変色抑えた「ST」がございます。 |
NEWアートクレイシルバーペースト |
ペーストは、焼成前の粘土タイプ同士の接合や焼成後のものとの接合に使用したり、葉っぱにそのまま塗り重ねて 葉の葉脈模様をそのまま取る技法や、ヒビなどの修正、粘土表面のテクスチャー 金具部品の取り付けなど、制作に際して常に必要とされる素材です。 |
アートクレイシルバーシリンジ |
注射器に入ったタイプです。先端ノズルに種類によって出てくる線を変えることができます。 糸のように細い線は、レース模様のような繊細な表情を作り出します。 中身はペーストタイプとは少し異なります。 |
アートクレイシルバー ペーパータイプ |
紙のように薄く、水分を使用しないペーパータイプ、折り紙のような表現法など長時間ひび割れることなく、折り・曲げが自在にでき、パンチやはさみで簡単きれいに切り抜けますので、布や革などの多くのクラフト技法を応用できます。 |
使用する主な道工具
透明のアクリルでできた板・パイプ・下敷きをカットした物
粘土状の物をのばしたり、丸めたりするための道具です。透明の物の方が、作業中の粘土の様子がよく見えます。
ヤスリ、セット物
ヤスリ大、小・ダイヤモンドヤスリ・中目・細目・油目など、削る形にによって、ヤスリの形状を選びますが、まずは平の中目、細目で、ヤスリのかけ方をしっかり学びましょう。「削りすぎが怖いから・・・」という理由で、最初から小さなヤスリ細かいヤスリを使う方が多いようですが、まずは中目くらいの粗さで、面が広めのヤスリを使って形をしっかりとらえる事を覚えましょう。
焼成前のアートクレイは目が詰まりやすいので、お掃除も忘れずに。
ピンセット4種
ピンセットも、色々な種類があります。素材・大きさ・先端の形など、買った時そのままで使用するばかりでなく、先端の形などは自分で加工することも多いです。
へら メノウへら・丸大へら・硬質へら・手作りヘラ
堅さや性質によって、かなり種類があります。
まずは一般的な物を使用して、ヘラの使い方を覚えましょう。
使用後は必ず拭いてきれいにしておきましょう。
やっとこ色々プライヤー
やっとこも色々あります。形状によって、色々用途も異なります。
やっとこは、ペンチなどと違い無理な力を加えればすぐ壊れます。
やっとこの先を自分の指先だと思って、有効な力の加え方を学びましょう。
ニッパ・キンカンばさみ
金属の線を切る物です。大きさによって切れる物切れない物があります。説明に「これ以上の物を切らないでください」とは書いてはありませんが、刃が欠けたり潰れたりしますので、無理に使用せず、切りたい物の大きさ強度に合わせて、選びたい物です。
ハンマー各種
焼成後、形を整えたり、刻印・タガネ等を打つ時に使用します。
木芯、サイズ棒
リング作成に使用します。木芯には太さの広がり方に若干違いがありますので、緩やかな広がり方をしている物を選びましょう
ゴム台・木の台
ゴム台に高さががないので、高さが必要な方は柔らかい木材をカットして、表面を仕上げた物を使用しても良いでしょう。
うちの教室で紹介し、使用している物です。
ここでご説明できるのは筆、
筆はなるべくコシのある物を使いましょう。その方が用途が広がります。
ワイヤーブラシ各種
焼成後のブラシがけ、ヤスリなどの手入れなどに使用します。
アートクレイシルバーと別素材を同時に焼成する場合・・・
種類 | 条件・環境・注意 |
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金属 | ほとんどの金属と組み合わせることができますが、それぞれ焼成温度、焼成時間などが異なりますので、作品作りの前に必ず試し焼きで温度時間などのチェックが必要です。 まずは純銀線など純銀素材をデザインに組み込むことから始めましょう。 中級講座、真鍮入りの課題を終えてから別金属素材にチャレンジすることをお薦めします。 箔につきましては、その箔の厚みによっても温度、時間が異なります。 |
紙・植物 等燃える物 | 組み合わせると言うより、これらの燃える素材を利用して造形したのち、はがしたり、はずしたりせずに そのまま一緒に焼成してしまいます。 ただし、これらの素材は焼成中に焼成用の電気炉より煙が出たりしますので、焼成時に有害な煙が出る素材、焼成温度で溶け出すような素材使用はやめましょう。 特に電気炉以外の焼成方法をしている方は、その焼成方法を熟知した上で、「可能である」とされている物だけご使用下さい。 |
合成石・一部天然石 | 一緒に焼成する場合はエメラルド色以外の合成石。 天然石はルビー・サファイア・ガーネットジルコン他数種類は焼成可能な物もあります。 ただし、石の中に亀裂のある物、サイズの大きい物は割れる確率も非常に高く、破裂することもあります。 また、焼成後変色する物も少なくありません。 非加熱の天然石は変色を覚悟の上ご使用下さい。 必ずアートクレイと一緒に焼成する前に、カオウールブランケットを掛け破裂しても飛び散らないようにして一度焼成してみてください。 電気炉以外の焼成方法をしている方は、その焼成方法を熟知した上で、「可能である」とされている物だけご使用下さい。 |
ガラス | ガラスは私自身もかなり色々な種類、色、入れ方等試していますが、温度 時間などが、ガラス分量、種類、色によってすべて異なりますので、まずは中級講座のガラスフリット課題をやってみてから、分量種類を決めて始めてみましょう。とても奥が深いのです。。。。 他にもオリジナル「クラッシュガラス」もございます。 |